今日はエクセルにて株価データ取得マクロを作成中。

手作業や目検でデータの感覚を捉える重要性もさることながら、金脈のありかを探る目的では大量データの走査も有用である。

人間の強みと機械の強みをブレンドする素養は、システムトレーダーとして必須の能力といえる。


自分は一応理系の大学院を修了し、新卒では電機メーカーにSEとして入社した。

しかし、学生時代C言語のポインタがどうしても理解できずにプログラムを断念した経緯がある。


今でもIF文やFOR文などの基本的なステートメントのみで不格好なソースコードしか書けない。

コードが100行を超えてくると、だんだん全体の動きを捉えられなくなる。


それでも自分でプログラムを書くのは、トレードのできるだけ広範囲な領域を自分のコントロール下に置きたいからだ。


プロにお金を払って作ってもらうことも可能だが、検証したい要件は微妙に毎回変わるため、そのたびに依頼していたのではアイデアの熱が冷める。

また、データを取得するページの変更は意外と頻繁に起こるため、それにも迅速に対応しづらい。


自分でソースコードを書いていれば、これらの問題にも柔軟に対応できるし、何よりデータ取得や検証のプロセスを自分のコントロール下に置いている安心感は何物にも代えがたい。


我々が日々感じている不安のタネは、その個々を観察してみると何ともないものだらけだ。

それが複数絡んでくることで、とたんにそれらの不安が幾何級数的に増大する。

逆にいえば、絡んでいる不安の種をひとつ取り除くだけで、大いなる安心感を得られるといえる。


そうでなともトレードは常にストレスとの戦いだ。

ならば、そこに絡む不安のタネはできるだけ自分のコントロール下に置き、その主体的なマネジメントもまた、システムトレーダーとして必須の能力といえよう。


(おわり)


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そして、願わくばよきご縁を頂かんことを。