
本日、日経新聞の朝刊一面に「日本生命、ROE5%求める 議決権行使で新基準」とのニュースが掲載された。
要するに、日本生命が株主の企業に対して、今流行りのROEが著しく低い企業にはその向上を求め、応じない場合には株を売り払うと脅しをかけるらしい。
日本生命だけの個別判断ではなく国策の臭いが漂うが、とにかくそういう動きが生保などの機関投資家に出てきているようだ。
ROEを高めるには、純利益を伸ばすか自己資本を減らすかのどちらかしかない。
純利益を伸ばすのは難儀なので、多くの企業は手っ取り早く自己資本を減らす選択をする。
具体的には自己資本を使って自社株買いを実施することが多い。
自社株買いによって自己資本が減りROEが上昇するのと同時に、発行済み株式数が減少する。
これにより1株益が上昇し、株主還元にもつながって一石二鳥というわけだ。
さて、この仕組みを頭に入れて上記の記事を再度読み返してみよう。
何か感じ入るものがないだろうか。
そう、日本生命が大株主でROEが5%未満の企業は、早晩自社株買いをしてくるのではないかと推理できる。
あるいは我々のようにそれを先回りして利益を得ようとする仮需に対するアナウンスメント効果も期待できるだろう。
ということで、四季報から日本生命が大株主でROEが5%未満の企業をスクリーニングしてみた。
この中から、さらに株主順位が上位で保有割合が高く、かつ時価総額がそれほど大きくない企業を選んだ。
前者はやはり保有割合の大きい方が発言力が強いだろうし、後者は規模の小さな企業の方が日本生命の脅しに屈するだろうという考え。
さて、とりあえずアナウンスメント効果があるかどうか、満を持して本日の値動きをチェック!

・・・、い、今のところは無反応っぽいな・・・。
「6742 京三製作所」あたりは日本生命が筆頭株主かつ時価総額が250億程度、流動性も低いのでピクリとはするかと思ったが。
本日は決算も多かったので注目されなかったのか、それとも自分が思うほど大した話ではなかったのか。
少しだけポジションを持ちながら今後の経過を観察してみよう。
暴騰したらドヤ顔で報告し、鳴かず飛ばずだったら静かにフェードアウトの予定・・・。
ま、今回の気付きの成否はともかく、仕組みを知ってアンテナを張っていれば、いつか大ホームランを打つことが出来るのではないかと思っている。
なによりこういった推理自体が興味をそそるものだと思うので、暗闇の中での最適化作業に疲れ果てたシステムトレーダーは、気持ちを切り替えるつもりでニュースを読んでみてはいかがかな?
【トレードスクール第七期開催への道:BMI23=体重71kg目標】
体重)73.1kg
食事)朝:なし 昼:ミックスサンド2切れ、アイスココア1杯 夜:ステーキソーセージ3枚、納豆3パック、湯通しチキン1個
運動)腹筋:20回×3セット 腕立て伏せ:20回×3セット
73kgに強いサポートラインがある模様。
簡単に落ちる脂肪はあらかた落ちきって、あとは10数年来のお付き合いであるしつこい脂肪のみか。
とりあえず、昼を抜いて、夕食も減らして経過を見る。