

専業トレーダーにとって、モチベーションの維持は大きな課題のひとつだ。
サラリーマンであれば、とりあえず流れてくる作業をこなしていれば給料は入ってくるのだが、専業トレーダーは直接食い扶持の過多に直結する。
自分の戦闘力の高低に関係なく、日々の相場は容赦なく攻撃を加えてくる。
受けの構えが不十分であると、単純なミスや普段認識できる情報の見落としなどから、不要なな損失を被るだろう。
最初にやるべきは、自分のモチベーションレベルがどの程度か、感覚的にでも捉えることだ。
気を張っていると、その変調に気づかず、気づいたときには倒れ込む恐れもある。
自分の場合、モチベーションの程度はブログ記事のクオリティに如実に現れる。
切れがなかったり表現が陳腐だったり、論理構成が支離滅裂だったり。
自分ではそう思わなくても、やはりアウトプットすれば可視化されるため、日々のブログ更新はよいバロメーターになる。
では、下落トレンドのモチベーションをどう持ち直すべきか。
基本はバイオリズムなので、無理に押し上げることはしないようにしている。
今底だなと冷静に認識し、瞑想の時間を多めに取ったり、普段節制しいている炭水化物を摂取してみたり、筋トレの負荷をを上げてみたりする。
最も気をつけるべきは、人とのコミュニケーションのあり方だ。
そういう心理状態のときは、どうしても人に過度に依存したり、人の無理解に攻撃的になったりしてしまうもの。
相手にとってはこちらのモチベーションなど何の関係もないのだから、これを続けていくと、心ある人達とのよい関係性に亀裂が生じてしまう。
そしてそれ自体が不安や寂しさを誘発し、モチベーションの不安定化を招くだろう。
依存ではなく、相互の価値提供によって心を整えていける関係が理想である。
そんな関係構築のための場を自らが創り上げられたら、それ自体が孤独がデフォの他の専業トレーダーに対する強力なトレーディングエッジ。
今年はその試みとして、新生トレードスクール、HITP第一期、集合知検証チーム、トレード教材を通じたバーチャルコミュニティ、などなどにトライしてきた。
その仲間たちとの試行錯誤の日々によって、知らず知らずのうちに弱った心も整えられてきたのだと思う。
今年のテーマが「飛躍」なら、来年のテーマは「洗練」。
来年は今年の取り組みを糧に、さらなる高いクオリティの学びの場を提供していきたい。
2015年もまた、モチベーション全開の上質な仲間との出会いを楽しみにしていますぞ!