
イベント・ドリブントレードや組み合わせ最適化スキルに掛け合わせる独立性の高い概念を獲得するため、ファンダメンタルの基本を勉強中。
専門用語のオンパレードに頭がクラクラするが、だからこそ独立性が高いのであって、獲得する価値のある概念ともいえるだろう。
とはいえ、優先順位的にはバリュエーション指標からスタートすべきだろうから、手始めにPBR(株価純資産倍率)、PER(株価収益率)、ROE(株主資本利益率)の関係性からいってみよう。
バリュー投資で最初に評価するPBRは、実はPERとROEの掛け算で求められる。
PBR=PER×ROE
最近は投資関連雑誌の株主優待特集でも、PBRを併記して割安な株を買うように推奨している。
ただ、単純にPBRが低いからといって割安だと判断するのは早計だ。
低PBR状態にある株が本当に割安かどうか評価するには、上記の数式のようにPERとROEに分解して考える必要がある。
具体的に見ていこう。
下記の表は、2014年12月16日時点の株価と最新版四季報から求めた。

対照的な銘柄は、「7267 ホンダ」と「7270 富士重工業」だろう。
ホンダのPBRはなんと1倍目前なのに対して、富士重工業は4倍を超えている。
PBRだけで考えれば一部上場日経225採用銘柄のホンダが1倍に接近している状態は、超割安に感じるかも知れない。
しかし、ROEは9.0%と、富士重工業の1/3以下である。
つまり、自己資本を有効活用できていない、収益性の悪さが今の株価に織り込まれているともいえる。
次に、同じ水準のPBRである「7203 トヨタ」と「7269 スズキ」で考えてみよう。
PER比較では、トヨタ12.61 < スズキ18.44に対して、ROE比較では、トヨタ 13.8% > スズキ 8.8%。
相対比較で解釈すると、スズキは収益性が低いため、十分な利益額を確保するために大きな資本が必要な企業であるといえる。
よって、PBRは同水準でも、スズキの方が割高だと判断できる。
ただ、こういったメジャーな銘柄は、徹底的に分析された上で今の株価の妥当性コンセンサスを得ているのだろうから、さすがに基本を学ぶだけでは強力なエッジにはなりづらいだろう。
だからこそ、強みを持った独立性の高いスキルと掛け合わせる必要があるのだ。
もし、チャート上、スズキが弱く、トヨタが強い形を見つけた場合、スズキ売り、トヨタ買いのペアトレードを自信を持って仕掛けてみる。
あるいは、同一ユニバース銘柄をバリュエーションに重みを置いた自己組織化特徴マップ上に付置し、その時系列遷移を観察すれば、各銘柄のモメンタムの延長線上に株価が収束するかも知れない。
掛け合わせる独立要素は読者次第で無限に存在する。
そう考えれば、無知の荒野に踏み出す勇気も出てくるのではないかな?