トレード対象となる銘柄をいかに管理するかを思案中。
管理はエクセルで行い、銘柄にまつわるデータを要素ごとに併記している。
考えるべきことは、大きく①データの分かりやすさと②データの質になるだろう。
前者は可読性、視認性をいかに高め、効率的に脳の中インプットするかという問題。
フォントサイズやスタイル、セルサイズや折り返しの有無、色やグラフの選択など。
後者は、判断に直結する有用な要素を過不足なく盛り込むこと。
もっと言えば、リターンに対する説明力の高い要素だ。
しっかりとした検証の裏付けのあるものから、判断を援用するための定性的なものまで様々考えられる。
ここで多くの場合、“備考欄”や“その他”という要素を盛り込んでしまいがちだ。
必須の要素か分からないが、とりあえず直近リリースされたIRやニュース、気になったファンダメンタル、テクニカル指標などを放り込んでおこうとするだろう。
しかし、これは多くの場合、判断の質を下げる。
人間が同時に処理できる情報の塊(チャンク)は最大でも7つまでだといわれる。
平時の我々では4から5程度だろう。
これを所与のものとすれば、銘柄に紐付くエクセルの列は5程度が限界となる。
ならば、いかに判断の要素を増やすかではなく、いかに説明力の高い要素を厳選するかを考えなければならないはずだ。
備考欄に、よかれと思って放り込んだ雑多な記述が多ければ多いほど、それらが貴重なチャンクを占有してしまう。
結果、脳にインプットされる要素の質は落ち、判断の質も落とす。
読者も今一度、自分の銘柄管理リストを見直してみよう。
まずは要素を説明力順にソートし、上位5つに絞り込む。
残りの要素と“備考欄”や“その他”の列をいったん別のシートに移動させる。
そして深く深く考えてみよう。
別シートに振り分けられた要素のうち、上位5つの要素に勝ると確信できるものがあるのかを。
なければ思い切って断捨離。
あら不思議。
これだけで、読者の判断の質が一段上がることだろう。
お試しあれ。