トレーダー界の論語を執筆中:シナリオの組成方法とその評価


新企画「天地万有」は作りこみに相当な気合を入れて鋭意進行中。

1つの動画を2週間煮詰めて作りこみ、音声回答は毎朝のルーティーンに落とし込んで、日々フレッシュな頭で収録して配信している。


かつては2、3本とりだめしていたのだが、そうすると後半の音声回答の気合がどうしても弱くなってしまう。

「天地万有」は、これまでの40年超の思いをぶつけ、後世に残す集大成の作品にしたいので、可能な限り最高の熱量をパッケージ化しようと思っている。


前段の仕掛けとして新たに投入した渾身の「マルセル・デュシャン」動画のおかげで、今回の投稿の質はかつてなく高い。

それに応える自分の方も事前にイメージトレーニングをし、筋トレ、瞑想、発声練習を経て収録に臨む。


当然トレード技術の話が主にはなるが、そこに紐づけて人生の期待値を高める思考法やメソッドも同時並行で伝え続ける。


たとえば、有利な場面で大金をベットできるためには普段の生活における不安や恐怖を除去しておかなければならない。

それには、その不安を漠然とした状態から解決可能な個別具体的な要素に分解する必要がある。


トレーダーに限らず多くの人は漠然とした悩みをそのまま放置するため、少しずつ解決していけば大したことのない事柄を脳内で勝手に増大させて頭を抱えてしまう。

頭を抱えてお酒を飲んだり愚痴ったところで、その不安の要素は依然そこに存在するのに、だ。


そして、いつしか自分のキャパを超えたとき、周りの大切な人たちにそのあふれかえった不安を不用意かつ先鋭的に投げつけてしまう。

結果、いくら自分の思いを周りに熱量高く伝えても何も帰ってこない、行動に対する見返りの乏しい、すなわち人生の期待値が低い状態で生き続ける業を背負うこととなる。


上場企業の事業参謀にまでたどり着いた自分は本当に運がよかったと思う。

40数年の過程においては負けの方がはるかに多かったが、究極の選択のときだけ運よく賽の目がいい方向に転がった。

逆の目が出た未来を想像するだけで身が縮こまる思いだ。


「ノブレス・オブリージュ」

持つものは持たざるものに分け与える義務がある。

いまだかつてなくこの言葉を意識するようになった。


運悪くちょっとだけ賽の目が悪い方向に出てしまった人たちに向けてのメッセージが「天地万有」には詰め込められている。

自分の意図する賽の目の出し方、出る確率を高める処世術、そして当然、期待値を高めるトレード技術の詰め込まれたオールインワンパッケージに仕上がるだろう。


論語のような、自分のステージに応じて新たな気づきのある、そんなコンテンツとしてみなさんのクラウド環境に常備してもらえれば幸いだ。

かような心持ちで、明日の収録に向けて脳細胞を整える。