私が専業トレーダーにならない理由(1)



電車の角エリアを確保できた。

座席はとうの昔に諦めた中年男にとって、四方八方人に囲まれないこのエリアは世の楽園。

どうでもいい優越感に浸りながら今日も出社する。


幸い私は深夜残業などしたことはなく、18~19時には堂々と退社する。

会社から私個人への要求が”データを活用してよきにはからってくれ”という漠然としたものであるため、自分の裁量で、元気はないけど何でもできるという特殊事情による。

事実、デザイナーやプログラマーはそれなりに拘束時間は長い。

同年代のプロデューサーやディレクターも、裁量労働制という名のもとに搾取の構図ずっぽりだ。


では会社での仕事が楽しいかと問われれば、まあ半々。


まず負の部分から。

業界では歴史の長い会社なので、しがらみや無意味、あるいは生産性を落とすことが目的の如きルールが無数に存在、とても息苦しい。


仕事も好きにやっていいとはいえ、数十人のプロジェクト単位で動くため、自分のパフォーマンスに対するフィードバックは得づらい。

機械学習でいうところの教師なし学習となり、自分の立ち位置に確証を持てないままの業務となる。


また、私が微妙に社会不適応のコミュ障であるため、業務を円滑にするためだけの無意味な会話が苦手である。

先日、韓国旅行の話を一部の同僚にしてしまったため、やむなく「冬ソナクッキー」を皆に配って回るという、打ち首獄門市中引き回しの刑に処せられた。

その日の帰宅後「会社においてはプライベートの会話は控えるべし」と、由緒ある水呑百姓である我が名家の家訓一〇七条に新たな一条を付け加えたのはいうまでもない。


昼食も声をかけられない限りは孤独のグルメであるし、飲み会もほぼ参加しない。


とはいえ、私自身の特異性は多少あるが、多かれ少なかれ会社員として働く者が抱えている苦悩の類型の域は超えまい。


こういう不満をタラタラ書いていると“いやなら辞めて専業トレーダーになれば?”と、至極当然の問いを投げかけられる。

まあそうなのだが、それでもしがらみの中で生きていくのは、自分なりの確たる信念(≒いいわけ)があるからだ。




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