カンピュータ指標がデッドクロスから下落トレンドを示現たため、今週からデルタ-ショート目線でポジションを組んでいる。
立花義正氏の本をガン読みした影響だろうか、おおきなうねりの中のリズム的な戻しでポジションを積み増すやり方が心地よい。
自分は今、日々見ている情報をエバーノートにスマホ画面一面で見られる状態にまで絞り込んでいる。
前日それらの情報を5分で作成して眺めながらシナリオをイメージして眠りにつく。
朝、情報が熟成され知識に変換された状態をもって、一瞬で判断を下す。
作業時間は発注を含めて10分にも満たないが、睡眠時間の8時間程度を有効活用しており、実は非常に上質な判断が出来ているのではないかと思っている。
絞り込まれた情報の中で特筆すべきは、ドルベースの金価格の推移が入っていることだろう。
通常、商品市場を観察するのであれば、何を置いてもニューヨーク原油(WTI)が筆頭格だ。
金と原油では市場規模が文字通り桁違いであるため、マーケットへの需給インパクトを考慮してもニューヨーク原油を日々追うべきだろう。
しかし、自分はあえて原油価格の推移を見ずに金価格の推移に自分の変動感覚の一部をシンクロさせている。
出典:田中貴金属HP
なぜか?
現代は金を裏付けとする通貨価値制度ではなく、国家の信用を裏付けとして貨幣が発行されている。
しかし、世界の圧倒的基軸通貨を発行するアメリカが、同様に金の圧倒的な保有国でもあるのだ。
その保有量は2位のドイツの2.5倍、日本の保有量に対しては実に10倍にも達する。
形式上の金本位制度はなくなったが、それでもやはり人々は貨幣に対して金の裏付けを欲している証左なのだと思う。
常に迫害を宿命づけられてきたユダヤ人は、いつ国を追われてもいいように、抜歯をしてまで金歯をその身に仕込んでいたという。
国家は簡単に信用を反故にするが、日々その舌で感触を確かめている金は裏切らない。
そんな人間の本能の結実たる金の価格推移を脳に叩き込んで今日も眠る。
天衣無縫のトレードスタイルを確立するため、70億の人類の息吹を感ていたいと思う。