トニー・ブサンのTEFCASメソッド(2):ドローダウンや連敗は必然のエピソード

マインドマップの提唱者でも知られるトニー・ブザンが、脳機能をベースとして開発したTEFCASメソッド。


【Success】
まず、最終ステップである成功のイメージを描く。
このことにより、脳を24時間365日、目標に向かってフル活動させることができる。

【Trials】
仮説を試してみる。
完璧を目指さず、「これだ!」という直感を信じ、実験を繰り返す。
実体験の中にこそ解決のための情報が詰まっているため、準備に時間をかけるよりも小さくても実験を繰り返した方が早く結果を生みやすい。

【Events】
トライアルの結果として発生した出来事を客観的に観察する。
結果として評価するのではなく単なる出来事として、一喜一憂せずに冷静に対処する。

【Feedback】
イベントからのフィードバックを受け取る。
フィードバックは最終的な目的に対して一歩でも近づける情報や経験と捉え、決して失敗や成功として捉えないこと。
物語の文脈で言えば、必然的に発生するエピソートという位置づけ。

【Check】
フィードバックが確かな信頼性を持つものなのかを確認する。
合理性の検証や、データによる裏付けを取る。

【Adjust】
目標達成に向けての最終調整、修正のステップ。
目標そのものを修正したり、これまでのステップの中で新たに考えられた精度の高い仮説との入れ替えを検討する。
必要に応じて、トライアルからアジャストまでを繰り返す。

【Success】
明確にイメージしていた目標を達成する。
多くの場合、最初にイメージしていた目標を遙かに上回る結果をもたらす。
また、行動が結果にダイレクトに結びつくことに驚きさえ感じる。


重要なことは、各ステップで起こりうる結果を成功、失敗と評価せず、目標に向かうための紆余曲折で必然的に発生する出来事、エピソードだと捉えることだ。


類似のメソッドに「PDCA」がある。

こちらは、リーダーが決めたプラン(P)ありきで、それを生産工程において高品質にアウトプットするためのメソッドだ。

自分もBPR(Business Process Re-engineering)のコンサル時代、すでに回っている業務を改善する際、疑いもなく使用していたフレームワークである。


過去の合理的な事実を組み上げて目標を達成するのがPDCA、心が沸き立つような成功イメージから出発し、発生する出来事を目標達成の糧と捉えるのがTEFCAS。

人間の固有性を価値の源泉とする創造的労働においては後者が優れる。


TEFCASメソッドを体得できれば、トレードだけでなく日々の生活にも大いなる安心感を与えてくれるだろう。


発生する困難は自分を鍛えてくれ、気付きを与えてくれる必然のエピソード。

必然的に発生するドローダウンをスーパーサイヤ人へ覚醒への一里塚と捉える。

クリリンのことを思い出し、損失や連敗などどういうことはないと思えれば、スーパートレーダーはすぐそこだ!