恐怖と不安に包まれた損切りの有効活用:分厚い仮需をぶち抜いた銘柄が表現している真実

投資教材のための宮部みゆき

レスポンストレードの方は、パフォーマンスだけを見ると順調に来ている。

その陰で、準備には6時間以上かかるし、場中は慣れないデイトレで精神をすり減らしている。


ただ、日々の新しい発見は楽しく、検証チームからのフィードバックによって成長が加速される充足感の方が疲労感に勝っている。


最終的な着地点は、流動性の高い銘柄を対象とした、仮需も実需も収益化しながらスイングでポジションを持つスタイル。

あくまでもそこを見据えてのデイトレであることを忘れないようにしたい。


その一環として取り組み始めているのが、“仮需の売りをこなした銘柄のスイング買い”だ。


銘柄選定の段階では、出来るだけ仮需がべっとりくっついている銘柄を選ぶ。

当然その銘柄を売るのだが、想定した分厚い仮需の売りをこなして吹き上げ、やむなく損切りになることもしばしばだ。


仮定として置いた仮需の存在が間違いない場合、この状況をどのように捉えるか。


分厚い仮需の売りをこなしたわけだから、当然上値は軽くなる。

仮需の買いポジションが実需の買いポジションに変化するからだ。


しかも、分厚い仮需の圧力を消化するだけのエネルギーを使ったため、株価は必要な値幅だけ上昇しきれていない。

言い換えれば、たとえその日年初来高値で大陽線を立てたとしても、あるべき理論株価のかなり手前に株価が置き去りにされてる可能性があるということだ。


もしそうだとするなら、理論株価は遙か彼方にあり、しかも実需の買いによって上値は軽いのだから、最高に有利なポジションを組めるだろう。


さらに場中その銘柄を資金を投入しながら観察しているため、株価の力強さや取引主体の意思を感じることができる。

売りポジションを持ちながらなので、自分が感じる恐怖や不安が最高のバロメーターとして機能するのだ。


損切りしてもタダでは起きない。

せっかく手にした自分の感覚を骨の髄までしゃぶり尽くせ!


ということで、みなさん、今週もおつかれさま。

今日は週末だけの楽しみである、ぼっち晩酌を堪能することとしよう。

いや、まじで疲れた・・・。