04.視聴率を眺める
まずデータを見る前に、視聴率という数字がどういったものかを理解する必要があります。特に、下記の項目は大切なのでデータを使う際には確認しておきましょう。
・サンプルの抽出法
・数値の算出式
・推定方法および推定対象
・推定誤差
詳細はビデオリサーチ社のページが参考になると思います。
さて、このIT化、エンターテインメントコンテンツ飽和の時代において視聴率の意味するところに関してはいろいろといいたい事もありますが、今回はそのあたりはテーマではないので割愛します。(単純にストリーミング動画との顧客の奪い合いというだけではなく、タイムシェアの観点からはディズニーランドやヨガ教室が競合であり、ウォレットシェアの観点からはアロマオイルやゴルフクラブが競合となるんですよね。)
今回は2009年に放送されたテレビドラマの視聴率を対象データとします。
(※クリックして拡大して見てください。)
まず、第一には全体の平均視聴率を見るべきでしょう。多くの人が見ていれば良いドラマである可能性が高いと考えるのは自然でです。また、投下予算が多ければ良質なドラマが製作できるわけで、そのことと視聴率は相関しているでしょう。
したがって、この観点でスクリーニングをかけると平均視聴率上位のドラマは下記のようになります。

このデータをもとに、上位からツタヤに借りに走るのもいいのですが、なんとなく微妙な違和感、すなわち贋作をつかまされそうな気がします・・。(実は2、3ヤバそうなやつがあります。)無駄な時間を過ごさないためにも、このデータにもう一段のスクリーニングをかけてみたくなります。