03.損益の裾野の広がり | 心理的効用最大化のためのボラティリティコントロール

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03.損益の裾野の広がり

損益の変動の大小をイメージしやすいように、縦軸に頻度、横軸に損益をとったときの、賭け方による分布の形状を描いてみます。(実際はこういった正規分布にはならないことが多いですが、今回はわかりやすいようにこのようにしています。また、期待値は負なので全体的に左よりの分布となります。)

 

心理的効用最大化のためのボラティリティコントロール(3)

 

青が分散が小さい、すなわち(勝率は高いが)大きなあたりが望めない賭け方の分布となり、損益の裾野が狭いことがわかると思います。逆に赤は分散が大きい、すなわち(勝率は低いが)大きなあたりが望める賭け方の分布となりますので、損益の裾野が広くなります。

 

したがって、この裾野を広げる賭け方をすることで、ギャンブルの醍醐味をより味わえるようになるといえます。

 

さて、損益の変動を大きくする賭け方には、以下のふたつのやり方があります。

 1.賭け金を増やす

 2.オッズの大きな対象に賭ける

 

ただし、今回は楽しむことを目的としており、かつ期待値は負であることを前提としていますので、賭け金を増やすのはあまり賢い選択とはいえません。ということで必然的に穴狙いの賭け方を選択することになります。

 

しかしながら、こういった穴狙いの賭け方の場合、同時に当たる確率が低くなるというジレンマも抱えることになります。競馬場に出かけて開催されている12レース穴馬券を買いすべて外してしまうと、さすがに楽しい気分で帰ることはできないと思います。

 

勝率と変動の大きさのトレードオフをうまくバランスしながら、ギャンブルの醍醐味を現実的な出費の範囲内で楽しむ、そういった技術を確立できれば、ギャンブル中毒に陥ることなく、クールに楽しく興奮できる時間を創造できるでしょう。

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