トレードの記録を残す:トレーディングエッジたる他者との差違を生み出す記録術

トレード記録をきちんと残そうかと考えている。

トレードに限らず、何かしらしっかりとした技術を習得している人間の多くは、日々の記録をしっかりと残しているように見受けられる。


人間の記憶は揮発性が高いため、特に都合の悪いことはすぐに忘れてしまう。

しかし、自分の意に反した都合の悪い事象からこそ深い学びは得られるもの。


メンタルへのダメージの大きさは、自分の抱える課題の大きさに比例すると、最近思い始めた。

別活動で臓腑までグサリと刺さる事象に出会うと、“これは今自分が克服すべき課題なのだ”と前向きに捉え直せるようになった。


で、どのように記録を残すか。

まず、手書きかデジタルかの選択がある。

前者の方が書いた瞬間の脳へのインプットは強烈に印象に残る。


だが、記録は一定期間後繰り返し見直すことで記憶への沈着が図れる。

紙ベースだと時間と共にアクセスが困難になる問題がある。


よって、繰り返し学習に重きを置くならデジタルがよいだろう。

今ならスマホで空き時間を使って見直せるので、それに対応したアプリ、となればやはりEvernoteか。

Evernoteでトレードの記録を取る

あとは書く内容。

ただの売買記録であれば見返す意味はない。

他のトレーダーとの差違を圧倒的なものにするにはどうすべきかを考える。


神秘のシステムの発見方法・・・ではなく、自分なりの心からの気づきをひとつひとつ丁寧に記録するのがよい。

自分とは唯一無二の存在であり、自分の気づきは世界にひとつだけの固有のもの。

だからこそ、他者との圧倒的な差違を生み出す源泉となりうる。


あとは、人間の脳が持つ連想記憶の能力を活かすため、トレードと関係のない日々の気づきも併記する。

ふとした瞬間に目に飛び込んでくる風景、かすかな臭い、耳に触れる音。

そんなものから、過去の記憶が想起される経験は誰しもあるはず。


固有の気づきを重層化するにはもってこいの能力だ。


ということで、こちらも試行錯誤しながら、合理的でかつ自分なりのスタイルを確立していこう。

皆が探し求めている神秘のシステムは、意外と日々捨て去っている記憶の中に眠っているかもな。