積み上がる取り組みにエネルギーを注げ:予想を当てる取り組みは積み上がらない

注目する経済指標をスケジュールに書き込んでいる。

どの経済指標が重要なのか皆目見当が付かないので、いろいろとサイトを調べてみた。


これらの情報は、株よりもFXの方が充実しているようで、重要度を星の数で表現してあるサイトがあった。

FOMCへ向けての経済指標

最高の星3つと、日本の経済指標は星2つ以上のものをチョイス。

今月は下記の指標が注目とのこと。

12/3 ECB政策金利
12/4 米国雇用統計
12/8 GDP改定値
12/10 イングランド銀行金利
12/14 日銀短観
12/16 FOMC
12/18 日銀政策決定会合


注目は断然12/16のFOMCだろう。

そこに向けて、各種の指標が布石を打ってくるイメージ。


では、これらの指標をどう使うのか?

通常は事前予測値を上回ってくるか、下回ってくるかを予想するのだろう。


だが、自分のような情報の末端にいる人間が、結果を当てにいく勝負に巻き込まれるのは、さすがに分が悪すぎる。

よしんば当てたとしても、株価の動きがどうなるかは、また別の問題だったりする。


なので、予想は一切しない。

これらの指標発表に向けて、市場が事前にどのようなコンセンサスでポジションを作ってくるかをイメージする。

結果として、指標発表により株価の流れがどう変化したのかを観察する。


たとえば、12月18日の日銀政策決定会合に向けては、いまだに懲りもせず金融緩和期待の買いが入ってくる。

そして、現状維持発表でいったん急落というのがおきまりのパターン。


この事前コンセンサスと、発表後の動きをイメージしておけば、自分がどのようなポジションを取るべきかの方針が定まる。

かつ、コンセンサスを裏切るサプライズ発表があった場合のイメージも持っておき、そのときにどのように対処するかを決めておく。


“相場で勝つには予想を当てなければならない”

この考えに凝り固まっていては一生成長はない。

当てる、当てないは技術として積み上がらないからだ。


複数のシナリオを想定し、自分のポジションをどのように持って行けば有利になるのか。

このシナリオ想定と建玉の操作は技術なので積み上がる。


どちらを選択するかは各自の自由だが、日々の取り組みが積み上がる方にエネルギーを向けた方が、洗練されたトレード技術を身につける上では有効だと思うがな。