待つ練習:人は結果を待てない、だからこそ待てるトレーダーは果実を得る

JNTO訪日外国人数発表

ブレイク銘柄でポートフォリオを組む今のスタイルは、10銘柄中1、2銘柄の暴騰で利益を出すため、日々安定した損益とはならない。

とにかく期待値有利な銘柄に仕掛け続け、ぐっと堪えて果報を待つ。


このスタイルでの損益の出方は、これまでになかった学びや鍛錬の機会を与えてくれる。

件のブログの言葉で表現すれば「待つ練習」ができる。


レスポンストレード含め、今まではとにかく、今日勝つ、今日仕掛けているすべての銘柄で勝ちたいという願望が常に頭をよぎっていた。

検証結果などからもありえない事象の発現を、頭の片隅で祈る。


これは常人であれば通常の思考だろう。

時間をかけ万全の準備を施した仕掛けで、“負けてもよい”とはなかなか思えないものだ。


人はそうそう結果を待てない。

だからこそ“待つ”という一事もまた強烈なエッジとなるのだ。


最近はトレーニングのため、頻繁にゲーセンの麻雀を打っている。

卓を囲む各メンバーの勝率と打ち筋には、ある関係が観察できる。


勝率の高いプレイヤーは、相手の聴牌に対して迷いなく降りている。

一方で勝率の低いプレイヤーは、トップ目でありながら、一発目から無スジを通そうと強打する。


勝率の低いプレイヤーは目の前の局を上がりたい一心で、半荘全体のプランが見えていない。

だから、跳満イーシャンテンは常に強打、降りて待つことができない。


トレードは相手の顔や所作が見えないので、こういったトレーニングで人間の本質を観察するのもまたよい訓練になる。


「待つ練習」

日々かかる負荷に耐えきれず非現実的な願望が頭をよぎるとき、“負けが込んでいる今は無為な時間を過ごしているのではない、待つ練習をしているのだ”と自分に言い聞かせよう。

その先に見える天衣無縫のトレーダーをイメージしながら。