男40台は最も脂の乗ってくる時期である。
特に自分は子供が出来たので、その責任を背負いつつ、社会との関わりの中で高いパフォーマンスを発揮していきたいところ。
そんなことを念頭に置きつつ、会社組織から隔絶していろいろと取り組んできたこの1年半。
その間、人間関係や各種取り組みにおいては、ストレスらしいストレスを感じることもなく、楽しくやってこられた。
もちろんトレードの心理的負荷はかなりのものだったが、その先に洗練された技術を手に入れた自分がクリアにイメージできていたため、成長の一里塚として楽しむ余裕もあった。
とはいえ、である。
“人と人との関係性の中に価値を見いだす”というコンセプトに照らし合わせると、逆に限界を感じることの方が多かった。
トレード関連でいえば、トレードスクールやHITPなどで意識の高い仲間と共に、お互いの成長のための環境を創り上げられてきたという自負はある。
人間の真の満足とは何かをコンテンツマーケターとして突き詰めたとき、産まれたのがトレードスクール第七期のカリキュラムであり、HITP教材なのだ。
だが、自分が想像している“良き社会の有り様”の視点から振り返ると、それでも物足りなさを感じてしまう。
このままトレードの枠の中で心ある人達と切磋琢磨し続けるのも楽しいと思うが、もう少し大きな枠組みで社会と関わりたいという欲求が強い。
カリスマトレーダーと呼ばれる人の中には、残念ながら自分がロールモデルとして目指したいという人物はいない。
儲けの額をバックに、そのスキルを伝導するという範疇に留まっているため、今時点の自分の取り組みから見てさえ見劣りしてしまう。
社会の仕組みの変革まで到達している人物としては、自分の師匠が挙げられる。
ただし、彼は早々に専業トレーダーを引き上げ、会社経営に携わっていった。
師匠ほどの人物でも、カリスマトレーダーを突き詰めた先の限界が見えたのだろう、結局は会社組織の中で自分の思いを実現する道を選んだ。
ということで、トレード仲間との活動は引き続き熱を発しながら継続しつつも、大胆に軸足をずらして、男40台の生き方を模索していこうと思う。
この1年半、会社組織から離れたことで逆に人間の行動原理がクリアに見えてきた。
今なら組織を俯瞰して、働く人々、特に若者の意欲を引き出すマネジメントも、あるいは可能かも知れないと思い始めた。
とにかく悔いの残らない40台を生きるため、アンテナの感度を高めつつ、迅速に行動に移していこう。
特に何かアテがあるわけではなく、ゼロベースのドアノックからのスタートだ。
しかし、本当に自分が実現したい組織の有り様をクリアにイメージできているのなら、必ずや良いご縁を頂けるはず。
もし頂けない場合は、自分の思いが虚構だという証拠。
これまでの生き方や目指すべき道標が虚か実か。
自ら審判を受けに、新たなる世界に踏みだそう!