引き続き、HITPカリキュラム。
第四講:効用関数でとらえる価値の創出
効用関数の理解は、トレードのみならずコンテンツの価値創造においても重要である。
平均からの偏差が価値創造の必要条件であるならば、効用関数の非線形性を常に意識しなければ、取り組み自体が極めて非生産的になってしまう。
ただし、極度に不安になる必要はない。
マーケティング業界ならいざしらず、このトレード業界でコンテンツに価値を付与するという意識で情報を発信しているトレーダーは皆無。
したがって、基本に忠実であれば、それだけで圧倒的に差別化された価値を生み出せるだろう。
その他、アナロジー転用による松本人志や西原理恵子からの学びなど。
・効用とは
-競馬の投票数の差異
-馬券別獲得効用の違い
・アナロジー思考による価値創出の事例
-アナロジー思考とは
-お笑い:「笑いとは緊張と緩和である」松本人志
-漫画:「どっちも同じじゃん」西原理恵子
-コンシューマゲーム:「はぐれメタルがあらわれた!」ドラゴンクエストⅢ
・実習
-現状の進捗と問題点
-教材テーマのアウトライン検討
-渾身の介在ポイント検討
第五講:世界と趣向
コンテンツの構造を世界と趣向の2軸で捉え直すと、生み出すコンテンツに厚みが加わる。
世界は、先人から好きなもの踏襲してよいが、御約束は絶対にぶらしてはならない。
一方趣向は、時代や個人の主義主張を縦横無尽に散りばめていこう。
表現要素は、その仕掛けが受け手に察知されやすいが、世界と趣向の構造は明示的に認知されない。
マーケティングの要諦はステルスであるため、認知されない構造レベルをコントロールできたなら、悪魔の人心掌握術を手に入れたも同然。
悪用は厳禁のこと。
その他、ランダム報酬と演出の効果的使い方、セールスのためのプロダクトローンチ実践など。
・売上を生む出す原理と効用獲得の実例
-効用の量とマネタイズエンジンの質の掛け算
・原理と実例の理解およびその応用に際して
-予告演出
-ステップアップ演出
-引き戻し演出
・世界と趣向
-世界とは、趣向とは
-太平記の世界と忠臣蔵の趣向
-身近な世界の踏襲
-制作している要素の分離認識
-世界は絶対にぶらさず、忠実さを心がける
-趣向は創意工夫に努める
・実習
-現状の進捗と問題点
-動画編集、ノイズ処理
-作業スケジュール確認
-価格決定
-セールス、プロダクトローンチ
-対談収録
第六講:マルセル・デュシャンのレディ・メイド
マルセル・デュシャンの主張は、オリジナリティの概念を根本から覆した。
オリジナルというと、我々は完全なる新規性を求めるか、せいぜい先人の知恵の組み替えレベルに留まる。
組み替え方に新規性があれば、それがオリジナルだと。
浅い、極めて浅い。
そして、完全なる新規性は当然のことながら、組み替えレベルであっても、オリジナルの創造というだけで一気にハードルが上がる。
結果、創造が思考段階で終わり、行動に移せないという最悪の結末を迎える。
デュシャンが主張するオリジナルのあり方を腑に落とせたなら、今日からすぐに完全なるオリジナルコンテンツを作成することができるようになる。
受け手に価値をもたらす必須条件がオリジナル。
それをいとも簡単に創造する超絶メソッドを伝授しよう。
その他、佐野研二郎をレディメイドの観点から徹底擁護、野々村竜太郎の解釈で利益をあげるニコニコ動画など。
・レディ・メイド
-デュシャンの作品「泉」
-マルセル・デュシャンの功績
-見る者が芸術を作る
-デュシャンの主張
-デュシャンの作品「○○したモナリザ」、からの・・・
-レディ・メイドのコンテンツへの適用
-オリジナルとは何か?
-佐野研二郎擁護論
・価値あるコンテンツの本質を考える素材
-素材
-解釈の提供が価値を生む事例
-野々村竜太郎の解釈
・コンテンツ配布の心得
-小分けにする
-時間を決める
次回は最後、第七講から最終講まで。