ボラティリティに応じたヘッジのあり方:かつての先物・オプションテクニックを再活用

アンテナの感度を高めておくと、毎日ビビッとくる気付きに出会える。

過去よりも概念を飛躍的に拡張した今であれば尚更引っかかる気付きが多い。


先日も某所に書かれてあった記述にビビッときた。

「ボラティリティが高い時期は多くの銘柄が指数に連動しやすい」

かつて先物・オプションを主戦場にしていたため、即トレード戦略のアイデアが思いついた。


自分が今売買している銘柄は、新興市場の銘柄や比較的時価総額の小さな銘柄が多い。

仮需の脊髄反射を狩るため、株価変動に対するアルファの説明力が大きい方が仮需の反応が株価にダイレクトに反映されるためだ。


だが、今のようなボラタイルな相場つきの時期には、前述の記述のようにベータの影響が大きく出る。

アルファが優勢でもベータがそのエッジを潰してしまうのだ。


そこで、指数連動型ETFなどでヘッジをかける。

連動性が高まっているのだから、ヘッジとしてうまく機能するだろう。


このポジションによりアルファが剥き出しになるため、本当にエッジが存在するならば、普段より期待値の高い売買が出来るようになる。


最近ようやく先物・オプションを株と損益通算できるよう、法改正に向けて動き出したらしい。

そうなると、コストが安く使いやすい先物でのヘッジも可能になってくるだろう。


もうひとつありがたいのは、ボラティリティが低い時期の対応も可能になること。

いくら指数に連動しないといっても、リーマンショックや震災のようなとんでもない事象が起きれば大損失は免れない。


そんな希有な事象に備えて、アウトオブザマネーのプットを買う。

このポジションの妙味は、ボラティリティが低い時期にプットを買う点だ。

ボラティリティが低い時期にはオプションプレミアムが安いため、低コストで保険を掛けられるというわけ。

オプションビュー

昔はわずかなエッジを抽出するためにいろいろなオプションストラテジーを駆使していた。

いつの間にか忘れて死蔵していた知識を再度掘り起こして活用していきたい。

無駄に思えた過去の試行錯誤を本当に無駄な時間してしまわないためにも。