富を積み上げるもう片輪:システムトレードで勝つ思考に通ずる個人の税の話(1)

いづれフリーランスで働こうと思っている読者も多いだろうと想像し、富を積み上げるもう片輪の話をしていきたい。
自分の頭を整理する意味も半分あるが、まあ知ってて悪い話ではないと思う。
会社員から個人事業主になる際の不安のひとつが税金である。
会社員時代は会社が勝手に処理してくれ、やることといえば年末調整のための書類を言われるがままに書くだけ。
納税意識のかけらもないのに、給与明細の天引き額にため息をつく。
社会保障費は真綿で首を絞めるようにじわじわ上がり続け、消費税はすぐに10%を超えてくることは容易に想像がつくだろう。
こういった状況にやられっぱなしではなく、サラリーマンの立ち位置で敏感に反応し行動している者も実は多い。
医療費控除などを積み上げるというセコイ話ではない。
サラリーマンでありながら個人事業主登録を行い、事業側を赤字にして納税の還付を受けるのだ。
事業というと大げさだが、アフィリエイトで年間5万円稼いで、20万円のパソコンを家事按分20%で経費として見積もれば、11万円の赤字になる。
20万円 × ( 100% – 20% )- 5万円 = 11万円
それを給与所得から差し引けば課税所得が減る、というあんばい。
課税所得が減れば国民健康保険負担も減るため、思いのほかその効果は大きい。
大胆なサラリーマンだと自家用車を事業に使っていると言い張って減価償却で経費にしていたりもする。
税務署が本気で調査すれば否認される可能性が高いが、実際は黙認状態。
税務署員は追徴課税のノルマがあるため、確実で多額の税逃れを重点的に調査しなければならないとの実情があるためだ。
お上の法律をしっかり守って貧乏を甘受するか、法律を自分なりに解釈しリスクを取ってちょっと優雅に生きるかは本人次第なので、ここでその是非は論じない。
重要なことは、ゲームのルールをしっかり理解し、リスクを見積もり、自分の責任において判断することだ。
システムトレードで勝つための思考と寸分もたがわない。


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