目の前の仕事に集中する前に:サラリーマンの特権を放棄した者達のなれの果て

システムトレード教材製作風景

若かりし頃のサラリーマン時代は、目の前の仕事、与えられたタスクをプラスアルファの品質でアウトプットすることに集中していた。


“とにかく余計なことは考えず目の前の仕事に集中すること。その積み重ねによって未来が開かれる。”

何かのビジネス書に書かれてあったこの言葉を信じ、深夜まで1週間に50枚のコンサル資料を作り込み、家に帰っても風呂場でプレゼンのイメージトレーニングや発声練習を続け、移動時間も惜しんでロジカルシンキングの本を読むなど、とにかく一心不乱に頑張っていた。


読者がヤング島耕作のごとき若きサラリーマンなら、この言葉を信じ日々の密度を最大限まで高めて頑張り抜いて欲しい。

その先に得られるものは一生の財産になる。


若きサラリーマンであれば、たとえアウトプットが稚拙でも、自分なりに試行錯誤していれば、そのステージに応じて上司や同僚を含めた周囲の者達が適切にステップアップの道標を示してくれる。

・独立心を育てたいので、人間嫌いで不安もあるが一度客先にひとりで行かせてみよう
・データの分析結果をうまくソリューションと結びつけてあげたいので、レベルの高いコンサルタントと組ませよう
・どうもコミュ障のようなので、荒療治だが次回のエグゼクティブクラスへの中間報告で話してもらおう
・仕事は丁寧なので、視野を広げる意味でも、そろそろプロジェクトリーダーを任せてみようか
・将来マネジメントの方向に進んで欲しいから、早めに新人を部下に付けるといいのではないか


今思えば、お世話になった多くの会社の人達に、相当気を遣ってもらいながら育てていただいた。

我ながら超面倒な奴だったと思う。


目の前の仕事に集中していれば周りが自然とステージを引き上げてくれる。

サラリーマンならではのこの特権を放棄してでも専業トレーダーになるべきか、深く深く思索すべきである。

こういった体系立った環境の中で育てられた筋肉質な仕事術は、生き方そのものを豊潤なものにしてくれるのだから。


だが、専業トレーダーになった今、この行動原理を盲信して頑張るのは非常に危険であると感じている。


当然のことながら、専業トレーダーには自分のことを注意深く観察してくれる上司や同僚はいない。

間違った試行錯誤をやっていても誰も指摘してくれないし、何より将来の自分像を示してくれない。

“ああいう仕事の出来る懐の深い男になりたいな”という理想の先輩もいない。


軸の定まらない努力の先にあるのは、独善的な主義主張を周囲に撒き散らす裸の王様。

受け手のニーズを汲み取って、それを最大限充足してもらおうという意識が皆無のセミナーやDVDを情報弱者に売りつけるカリスマトレーダー。


この業界で、学ぶことの喜びや新たな概念を獲得する晴れやかな気持ちを提供してくれる人物がいかに少ないことか。

これらはすべて、自分の軸を推し量る他者との関係性の中での成長を放棄した者達のなれの果てなのだ。


だから、我々専業トレーダーは、サラリーマン以上に他者との関係性の中で能動的に進むべき道標を見つめ続ける必要がある。

その前提を持った後、その後に初めて“目の前の仕事に集中する”のだ。


サラリーマン経験の少ない、軸の定まっていない若人であれば尚更。

トレードの世界に逃げ込むのではなく、トレードの世界に自分のあるべき世界を見いだし、迷いなく進む。

こんな意識の若者が増えれば、トレード業界もより上質になると思う。


草の根ながら、そんな彼らの一助となれる自分を確たる道標として活動していきたい。

さーて、トレードスクール第七期第一講のカリキュラム。

受講者の満足度最大化に完全フォーカスして脇目も振らず集中して作り込もう!



【トレードスクール第七期開催への道:BMI23=体重71kg目標】
体重)74.5kg
食事)朝:なし 昼:なし 夜:ステーキ屋でいろいろ
運動)背筋:20回×3セット スクワット:20回×3セット

昨日は花見の帰りに家族サービスを兼ねてステーキ屋で夕食。
想定通り体重は目標超過。
ということで、例のごとく本日完全断食でキャッチアップを図る。