うんていの原理:新旧トレード技術の平行運用期間を持つ


今年トレードに関して新たに取り組むことはいろいろとある。

当然パフォーマンス向上が目的であり、そのために最もクリティカルなものから優先的に取り組んでいく。


新たな取り組みに関しては注意すべき点がある。

それは、既存の確立した古い技術との平行運用期間を持つこと。


自分の師匠はそれを「うんてい」と呼んだ。

小学校の校庭にあるあれである。


うんていはまず両手でひとつの鉄棒を握り、次の鉄棒に移動する際には、片手で今の鉄棒を握りつつ、もう片手で次の鉄棒を握りに行く。

一気に両手を次の鉄棒には持って行かない。


どうしても新しい取り組みは新鮮で希望に満ちあふれているため、限界の見えている古い技術を早急に捨てたくなる。

特に古い技術で結果が出ない時期は、そこからの逃避のインセンティブも働くため尚更だ。


だが、技術とは枯れた頃にようやく結果が伴うもの。

新鮮なうちは常に生傷が絶えない。

その試行錯誤の苦しみに耐えるため、既に枯れた古い技術で結果を残し続けることが重要なのだ。


ということで、まずは去年結果が出たトレード手法を踏襲しつつ、そのブラッシュアップを図るための新しい改善の取り組みからスタートする。

コアになるトレード手法を少しずつ移行しながら厚みのある技術に昇華させるイメージ。


平行して全く新しい発想からのトレード手法を模索する。

今年は去年と同等以上のパフォーマンスを出し、その新たな発想を見いだすところまで行きたい。

次に握るべき鉄棒をクリアに認識できるように。