相場の世界で生き残ることの重要性:自分なりのトレードに向き合う意義を問い続ける

シストレ過去教材

先日の日本取引所グループ主催、個別株と株価指数先物・オプションの実践セミナーにおけるMr.hilton氏が最後にさらっと語っていたのが、相場の世界で生き残ることの重要性。

とにかく退場せずに生き残ってさえいれば、日々経験を積めるため、時間と共に自分自身が成長していくのだという。


自分が最初に株を買ったのは、楽天との提携を発表した東急百貨店だった。

何の知識もなく、かつ運用資金も乏しかったため、手持ちのお小遣いで買える銘柄を何となくの勘で買ったのが株式投資の始まり。


それから16年は経過しただろうか。

独学で挫折し、師匠に出会って原理原則を学び、スクールを開催して上質な仲間と出会ってきた。


多くの出会いはあれど、今も同じ熱でトレードに取り組んでいる者はほとんどいない。

おそらくは、利益の上がらない日々に絶えきれず挫折したか、興味の対象が移ったかのいづれかだろう。


“お金が欲しい”

株を始める者が最初に動き出すインセンティブはそれしかない。


しかし、それだけで10年、20年の歳月を高いモチベーションで過ごすのは不可能だ。

取り組みの過程においてトレードに向き合う真の意義を見いだせなければ、早晩本気になれない自分へのいいわけを探し始め、アンテナが完全にさび付き、そして完全に手が止まる。


“相場の世界で生き残る”という言葉の意味には、そうした自らの行動の意義を問い続けるプロセスが包含される。

このブログを読んでいる時点で、まだ読者は死んではいないはずだし、これからも生き残っていきたいと願うはずだ。


ならば、技術の精錬と平行して問い続けよう。

読者がトレードに向き合う、自分だけの固有性を持った意義を。