自己株式取得発表の信頼性はリターンを説明する重要なファクターか?

今は需給関連のイベントにアンテナを張り巡らせている。

先日の貸株超過による逆日歩もまだ検証が手つかずではあるが、今度は「自己株式取得」に関して。


自己株式取得は“自社株買い”とも呼ばれ、発行企業自らが市場で株を買い戻す行為を指す。

取得した株式は発行済み株式数にカウントされない。

したがって、一株あたりの利益の増加、ひいては配当の増加につながり、市場では基本的にポジティブな受け止められ方をされる。


また、市場に流通する浮動株数も減少するため、需給面での改善も見込まれる。


企業から適時開示情報でリリースされた翌日は、ざっと見た限り高値で始まるように思えるが、ここはまだ調査中。

影響の強さに関わるファクターとしては、取得予定株式数、取得期間、取得方法あたりが考えられる。


さらに最近仕入れた情報によると、発表の信頼性も大きく関係してくるとのこと。

つまり、企業によっては自社株買う買う詐欺を仕掛けてくるので注意が必要だ。


直近の例では、9月8日に自己株式取得を発表した「2301 学情」。

自己株式取得

これだけ見るとまともなリリースに思える。

期間は1年と長いが、市場買い付けなのでダイレクトに株価に影響しそう。

短期的にはアナウンスメント効果もあり、上昇しそうな気配を感じる。


そして発表後のチャートが以下。
2301 学情チャート

読み通りギャップアップで年初来高値を更新した。

ストップロスも巻き込んで力強く上昇するかに思えたが、そこが天井で以降ダラダラ下げている。


実はこの企業、今年に入って9回も自己株式の市場買い付けを発表しておきながら、実際には1株も買っていないのだ。

自己株式の市場買い付け結果

何の目的でこんなことをやっているのかは分からないが、これでは市場での信頼を失ってしまうだろう。

ということで需給イベントにおいても、信頼できる企業か否かが重要なファクターだといえる。


自己株式取得は年間サンプル数も多いイベントなので、是非モノにしたいところ。


こちらも集合知検証やるやる詐欺っぽくなりそうなので、一緒に検証してくれるスクールOBがいたらご一報を。

作業時間1日2時間程度で、週1スカイプミーティング×3、最終回はリアル検討会実施の1ヶ月コースでどうっすか?

あまり多くても収拾がつかないので、先着3名様で。

参加費はもちろん無料で、実費を割り勘にしよう。


今回あぶれた方は次回優先的にメンバーに入ってもらうので、へそを曲げずにお待ちを。

検証結果はその際に相互バーターで共有するのでご安心くだされ。


では、まだシストレ魂の炎が燃えたぎっている有志の参加をお待ち申し上げる!

少しでも早く我がHighFAI検証チームに参画したい一般の方は、トレードスクール開催要望調査に回答いただいて、早期スクール開催をつついていただければ。

あ、HITPの生徒は個人の検証作業でこれから忙しくなるのでダメよ。

PS.
こちらの募集は終了しました。

また次回の募集でご参加ください。