トレードスクール第六期第七講:固有知のアンサンブルモデルを実現する試み

今週のトレードスクールは、1ヶ月前に生徒に宿題として出していた「東証一部指定」の判別ファクター発表会。

各自が頭をひねって考えたファクターのアイデアを3つ、演繹的な論理で説明すると共に、そのうちひとつは定量的な検証結果を発表してもらう。

生徒は11名いるので、33のアイデアを皆が享受できる、なかなかお目にかかれない、システムトレーダー垂涎の時間となろう。


バリバリのプロから初心者まで、ネオニートからお医者様まで、元ぼっちから元生徒会長まで(※想像)、縦横無尽のカテゴリに属する生徒の頭脳を使い、ひとつのテーマを徹底的に深掘りしていく。


人間は、その頭脳が多入力一出力の関数であるため、客観的な視点を持つことは原理的に不可能である。

客観的であろうと努力する姿勢は大切だが、我々は物事が“客観的”だと“主観的”に判断するしかないのだ。


したがって、いかなる天才でも視点はひとつしか持てない。

「三人寄れば文殊の知恵」とは、各人が主観をつまびらかに披露し、相互の盲点を消し合うことで、天才の知に近づけることを意味することわざである。


ならば我がトレードスクール11名の知は、ひとりで検証作業に勤しんでいるいかなる天才をも凌駕することは自明。

自分自身も、どんなアイデアが飛び出すか非常に楽しみにしている。


ちなみに今月の銘柄を現在の自分の判別ファクターにかけると、下記のようになる。

■買い
 ・7271 安永
 ・8715 アニコムHD

■見送り
 ・2485 ティア
 ・3085 アークランドサービス


他者との知の共有を拒絶し、ひとりで取り組んでいたら買いの2銘柄のみを淡々と売買していただろう。

だが以前紹介した、京都在住の相場師が開発した「夕凪式儲かる株主優待システム」でスクリーニングをかけていたら、「2485 ティア」は9月優待で、過去下記のようなよさげなパフォーマンスを出していた。



つまり、東証一部指定と9月優待の重ね掛けでエッジが強化されるであろうと、合理的に推察できるのだ!

まさに、敵にルカナンを掛けてバイキルトで攻撃するがごとし。


また、一部の生徒とアシスタントは、この銘柄の一部指定を事前予測して仕込んでいた。

彼らはさらにピオリムを掛けて戦っていたのだ!

負けるわけない。


ちなみに現段階のティアのチャート。

自分が心を開くことで、ルカナン(優待)やピオリム(事前予測)の呪文によって困難な闘いを援用してくれる。

こういった思考やそこに至るプロセス、常に貪欲なエネルギーに刺激を受けながら学び続けられる自分は、なんと幸せなことか。

自分が見つけたシステムだから他人には絶対に教えぬ!という矮小な心持ちでいたら、一生バイキルトのみしか知らずに終末を迎えたことだろう。


ということで、今週も気合い入れて行こうぜ!みんな!

そして、講義終了後、いつも以上のうまい酒を一緒に飲もう!


PS.
このような上質な場を一緒に創っていきたい方は、トレードスクール需要調査から意思表明をしてください。
※意思表明者が15名集まったタイミングでオリエンテーションを行います。