リバース腐ったミカン理論:孤独の受容はトレーダーとしての第一歩

新米システムトレーダーの一日

業務委託先の仕事もほぼないに等しい状態になったので、休みをいただいて池袋に来ている。

きちんと計画を立てないとズルズル余計なことをやってしまいがちなので、前日に翌日の予定を立てて確認するなど、明確な行動のイメージを持ってセルフコントロールせねば。


高い生活費を出して東京にいるわけだから、新宿や渋谷だけでなく、吉祥寺や下北沢、府中、浅草など、多様な都市の空気を感じながら自由を満喫したいところ。

もう在京15年近くになるが、意外と東京の名所を巡っていないので、平日都内観光という贅沢な楽しみもたくさん残されている。


大学の学食めぐりも面白いかな。

昔行った東大はひどかったけど。


デフォルトぼっちの自分は、ひとりで行動することになんら抵抗はない。

用事もないのに同僚の席に行って無駄話をするという、コミュニケーションのためのコミュニケーションなど、一切やったことはない。


大企業で、出世のため、あるいは今の立ち位置にしがみつくため、40超えたオッサンが役員クラスの人間のケツを舐め回すシーンをいやというほど目にしてきた。

そして、彼らの下についた部下のチャレンジを、自分の汚点になる可能性がわずかにあるからといって潰して回るのが、もうひとつの彼らの仕事だ。


ケツを舐め回す技術を持たない自分は、仕事のパフォーマンスをいくら出しても、業績にいくら貢献しても、たとえ表彰を受けたとしても上には登ることはできない。

この巨大なミカン箱では、ビジネススキルではなく社内政治に長けた彼らが、すべての手柄を総取りする仕組みになっている。


腐ったミカン箱の中で自分も腐っていく危機感は半端なかった。

「リバース腐ったミカン理論」が頭をよぎる日々。


忍耐を美徳とするこの日本は、理想郷を求めて転職を繰り返してきた自分に“社会性の欠如者”の烙印を押す。

だがそれは、今の自分には最高の勲章だ。

腐ったミカン箱社会から孤独にはじき出されたミカンだからこそ、今、新鮮すぎる自立したミカン達が大挙して集結してくれるのだから。


通気性の悪い箱の中で群れるからミカンは腐る。

腐っていたのは加藤優の方ではなかったのだ。

ふぅ、この気づきにギリで間に合ったぜ、金八っつぁんよ!